二十四節気のひとつ「霜降」を目前に控え、秋田北地方の上空には「冬の使者」白鳥の"第一陣"がわずかながら見られるようになってきた。朝夕もめっきり冷え込み、季節は晩秋から初冬に移ろうとしている。
23日は、秋から冬へと季節が移り変わっていく時期を表す「霜降」。これを前に、宮城県の伊豆沼・内沼や岩手県の北上川を中心とする東北の主な越冬地に向かうために秋田北地方上空を通過する白鳥の群れがわずかに見られる。
20日も朝方を中心に、盛んに鳴きながら高い高度で大館市上空を通過する群れが散見され、散歩を楽しむ市民は「夏から初秋にかけてあんなに暑かったのに、何事もなかったかのように冬はすぐそこに来てるんですね。それにしても、もう白鳥の鳴き声が聞こえてくるとは」と驚きを隠せぬ様子。
気象庁は11月から来年1月にかけての3カ月予報を22日に発表するが、本県を含む東北日本海側は記録的な今夏の暑さとは裏腹に多雪の可能性を示唆しており、高齢者などを中心に毎年の雪かき作業を"重労働"と感じている市民にとっては憂鬱な季節の到来が足早に近づいてくる。 (午前11時)
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