9月の大館能代空港利用者数は、開港以来初めて2万人を突破した8月との比較では3,000人余減少したが、今年2番目に多かった。県が16日公表した同月の利用実績で示されたもの。1-9月の累計は14万人を超えた。
東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。令和2年(2020年)10月25日を皮切りに始まった羽田線1日3往復化は、来年3月29日まで延長することが決まっている。
県が作成した今年1-9月と前年各月の利用者数推移は下段のとおりだが、今年9月は前年同月比2,672人、16.5%増の1万8,836人。2万1,984人で開港以来初めて2万人を突破した前月比では3,148人の減少ながら、同月に次いで今年2番目の高実績を確保した。搭乗率は前年同月比10.8ポイント増の65.9%。前年同月に2回あった悪天候による欠航は皆無で、計画の全180回運航。
また、1-9月の累計利用者は前年同期比1万2,028人、9.3%増の14万923人で、冬場の1月、2月に前年割れだったものの、3月以降は6カ月連続でプラス実績を維持した。
半面、同空港の9月貨物取扱量は入出荷あわせて4,211.4キロにとどまり、1万キロ目前の9,971キロだった前年同月の半分以下に。1月からの前年比減少率推移をみると、1月が55.5%、2月が46.7%、3月が23%、4月が44.4%、5月が35.1%、6月が36.6%、7月が43.9%、8月が46%と著しい低迷に歯止めがかからない。
併せて同日公表した秋田空港の9月利用者数は前年同月比7,518人、7.1%増の11万3,351人で、3カ月ぶりに前年を割り込んだ前月から好転した。 (午後3時半)
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