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令和6年(2024年)10月11日付
検挙率が軒並み低下
 
県内の警察署
 
落ち込み最大は鹿角

 

 今年の県内各警察署の検挙率は、14署中12署で前年を割り込んだ。県警本部がまとめた9月末現在の暫定値で示されたもの。うち大館、鹿角、北秋田の秋田北地方3署平均の前年同期比減少率は県平均の約3倍にのぼり、中でも鹿角署は県内で唯一30ポイントを超えた。

 刑法犯は殺人、強盗などの凶悪犯、暴行、傷害などの粗暴犯、詐欺、横領などの知能犯、賭博、強制わいせつなどの風俗犯、盗みをはたらく窃盗犯などの総称で、毎年窃盗犯が高比率を占める。

 9月末現在で県警が事件として認知した刑法犯は1,926件で、前年同期に比べて172件、9.8%増加した。これに対し、検挙に至ったのは同33件、3%減の1,076件。この結果、検挙率は同7.3ポイント減の55.9%にとどまった。ちなみに、検挙人員は同124人、20.3%増の736人。

 県内の警察署別状況のうち県全体と秋田北地方3署の各内訳は下段のとおりだが、同3署平均の検挙率は53.4%で、前年同期に比べて21.6ポイント落ち込んだ。検挙率そのものは県平均と大差がないものの、前年同期比減少率は県平均のほぼ3倍にのぼる。

 県内14署中検挙率最高は横手の77.6%で、以下、秋田東の72%、五城目の63.2%、大館の61.7%などが続いた。一方、最低は北秋田の39%で、これに秋田臨港の44.3%、由利本荘の44.6%、鹿角の47.6%などが続き、秋田北地方の2署を含む4署が50%割れに。

 前年同期に比べて検挙率が上昇したのは、31.3ポイントの大幅増となった秋田東と0.2ポイントの微増だった横手の2署だけと、軒並み低下した。中でも鹿角は県内最大の34ポイント減で、鹿角以外の秋田北地方は大館が17.8ポイント、北秋田が11ポイントそれぞれ落ち込んだ。(午後3時)

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