今年上半期(1-6月)の観光地点等入込客数は県全体で前年同期比8.8%の堅調な伸びを示した半面、秋田北地方(5市町村)だけの状況をみると国立公園十和田湖などを有する小坂町が20%近く落ち込んだことなどを背景に横ばいに近い水準だった。県観光戦略課が9日公表した速報で示されたもの。
上半期の観光地点等入込客数は調査地点数を県全体で前年同期の404地点から339地点に減らしながらも、入込客数は1,265万9,000人にのぼり、前年同期に比べて102万5,000人、8.8%増加した。うち観光地点は同68万1,000人、7.1%増の1,029万6,000人、行祭事・イベントは同34万5,000人、17.2%増の235万3,000人。
同課が作成した前年同期比較による上半期の市町村別・分類別観光地点等入込客数(延べ人数)のうち秋田北地方の状況は下段のとおりだが、同地方全体では5,193人、0.3%増の162万1,262人と横ばいに近い水準だった。
同地方の市町村別前年同期比増減率は上小阿仁村が13.5%、大館市が7.8%、鹿角市が1.2%の各増加にこぎつけたほか、北秋田市が横ばいと4市村で減少を回避したのに対し、十和田湖や明治の芝居小屋「康楽館」、小坂鉱山事務所などを有する小坂町は16.8%落ち込んだ。
小坂町は観光地点、行祭事・イベントのいずれも減少しており、中でも"ドル箱"ともいえる観光地点は前年同期比4万3,176人、16.5%減の21万7,650人にとどまった。(午前零時)
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