今冬(12月〜来年2月)の本県を含む東北日本海側は、暖冬傾向にあった昨冬から一転、3年ぶりの大雪となる可能性が出てきた。仙台管区気象台が24日公表した寒候期予報で示されたもの。
今冬はラニーニャ現象の発生が見込まれ、上空の偏西風が中国付近では北に、日本付近ではやや南に蛇行しそう。シベリア高気圧は南東側への張り出しがやや強い時期があり、アリューシャン低気圧は西側で強い。このため、東北地方では冬型の気圧配置が強まる時期があるほか、低気圧の影響を受けやすい時期もある見込みだ。
これにより、同気象台は東北日本海側の今冬の降雪量の確率を「少ない」を20%、「平年並み」と「多い」をそれぞれ40%とみて、大雪となる可能性を排除していない。
同気象台が作成した過去10年間の東北の「冬の特徴」は下段のとおりだが、平年比による東北日本海側の降雪量は一昨年が89%で少なく、昨年が52%と平年のほぼ半分にとどまった。今冬は「多い」とする確率が的中すれば、平年比24%増だった2021/12〜2022/2シーズン以来3年ぶり「多雪」の可能性も。
併せて公表した10月〜12月の3カ月予報によると、10月は東北全域で天気が数日の周期で変わりそう。また、東北日本海側の11月は平年と同様に曇りや雨または雪の日が多く、12月は平年に比べて曇りや雪または雨の日が多い、と予想している。 (午後4時)
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