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令和6年(2024年)9月19日付
初の2万人突破
 
8月の大館能代空港利用者
 
搭乗率は70%超

 

 大館能代空港の利用者数は例年8月が最も多い中、今年の8月は平成10年の開港以来初めて2万人を超えた。県が18日公表した同月の利用実績で示されたもの。搭乗率は70%を超えた。

 東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。令和2年(2020年)10月25日を皮切りに始まった羽田線1日3往復化は、来年3月29日まで延長することが決まっている。

 県が作成した今年1-8月と前年各月の利用者数推移は下段のとおりだが、今年8月は開港以来の単月で最多だった前年同月を2,486人、12.8%上回る2万1,984人。悪天候による欠航が前年同月より5便多い7便にのぼったことにより、運航便数が同5便減の179便にとどまりながらも、同以来初めて2万人突破した。搭乗率は、前年同月の66.1%から74%に上昇。ちなみに、お盆期間中(8月9日〜18日)は、後半に台風7号の影響を受けたことで前年同期比289人、3.8%減の7,302人と伸び悩んだ。

 また、1-8月の累計利用者数は前年同期比9,356人、8.3%増の12万2,087人で、冬場の1月、2月に前年割れだったものの、3月以降は5カ月連続でプラス実績を確保。

 半面、同空港の8月貨物取扱量は入出荷あわせて4,669.3キロにとどまり、前年同期に比べて3,971.8キロ、46%減少した。1月からの前年比減少率推移をみると、1月が55.5%、2月が46.7%、3月が23%、4月が44.4%、5月が35.1%、6月が36.6%、7月が43.9%で、人的利用の好調ぶりとは裏腹に著しく低調な状態が続いている。

 併せて同日公表した秋田空港の8月利用者数は前年同月比3,615人、2.9%減の12万745人で、3カ月ぶりに前年を割り込んだ。悪天候による欠航が前年同月(3便)の6倍の18便にのぼったのが、利用者数減の主因となった。 (午前零時)

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