連日残暑が続くとはいえ、9月に入って県内も朝夕は少しずつ「秋近し」を思わせる中、県は今月10日から10月20日までを「秋の農作業安全運動」期間とし、周知を図っている。
県がまとめた昨年までの過去10年間の農作業死亡事故発生状況によると、総数で44件の死亡事故が発生。その6割近くの25件が春の農作業最盛期の5月を中心とする4月から6月にかけて発生し、次いで9月、10月が年間の約2割と春季に次ぐ発生水準。
過去10年間の機種別発生率は乗用トラクターが全体の25%を占め、中でも横転や転落事故が多く、公道で他の車両と衝突する事故も少なくない。また、年齢別では60歳以上が全体の93%と群を抜き、死亡事故の発生場所別では道路が同45%、圃(ほ)場が同17%を占める。
こうした状況を踏まえながら、「トラクターに安全キャブ・安全フレームを装備し、シートベルトの着用を徹底」など6項目を同運動期間中の重点推進事項に据えている。共通事項では「体調管理を万全にし、心身ともに健康な状態で作業を行う」「点検・修理はエンジンを止めて行う」など9項目。
トラクターについては「安全フレーム等の安全装備を装着し、シートベルトを着用」「駐車する時は駐車ブレーキをかけ、エンジンを停止」など7項目をそれぞれ呼びかけている。 (午後2時)
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