厚生労働省は30日、全国の11地域を本年度の地域雇用活性化推進事業採択地域に決定した、と発表した。このうち本県からは、大館市が選ばれた。
雇用機会が不足している地域や過疎化が進んでいる地域などが地域の特性を生かして「魅力ある雇用」や「それを担う人材」の維持・確保を図るために同省は、創意工夫する取り組みを支援。地域雇用活性化推進事業はその一環に位置づけているもの。
具体的には、市町村や経済団体などの関係者で構成する地域雇用創造協議会が提案した事業構想の中から、雇用を通じた地域の活性化につながると認められるものをコンテスト方式で選抜し、その実施を同協議会に委託する。
本年度は4月5日から6月3日にかけて全国から募集し、外部の有識者を含む選抜・評価委員会での審査を経て11地域(9市1町1地域)を採択。うち東北からは、大館市と宮城県大崎市が選ばれた。採択された地域は、10月から事業を開始する予定。
うち大館市の事業タイトルは「大館未来づくり雇用創出プロジェクト」(多様化に対応した社会へ)。地域の小規模・中小企業の魅力を若者世代や求職者に伝えるとともに、地域求職者のスキルアップと地域企業とのマッチングを行う。
高校生や進学、就職を機に県外へ転出している若年層に対し、SNSを活用するなどして地元就労に向けた効果的な周知の実施や高校新卒者の流出対策と定着を図るため、高校生とその保護者を対象に市内企業へのバスツアーを実施するほか、セミナーや合同就職面接会などを通じてマッチングを図り、地域雇用を安定化させる。厚労省が公開した大館市の具体的な取組内容は下段のとおり。 (午前11時)
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