7月1日現在で104年ぶりに80万人台に突入した県人口は、自然減が過去1年間で最少にとどまった半面、社会減が拡大傾向を示すなど依然として減少歯止めにほど遠い状態が続いている。県調査統計課が26日公表した7月中の動きを示す8月1日現在の「人口と世帯」によるもの。

　県が公表する「人口と世帯」は令和2年(2020年)国勢調査の確定人口と世帯数を基準値とし、その後の外国人住民を含む毎月の自然動態(出生・死亡)、社会動態(転入・転出)や世帯の新設・消滅などによる増減数を求め、これらを加減して毎月1日現在の推計値を算出している。

　今月1日現在の県人口は男性42万4,814人、女性47万3,383人の計89万8,197人で、前月に比べて1,117人、0.12%減少した。秋田市の324人をはじめ全25市町村で減少。

　動態別内訳は、7月中に323人生まれたのに対して1,283人亡くなったため、960人の自然減。一方、7月中に1,075人が県外へ転出したのに対して県内への転入者は918人にとどまったため、157人の社会減に。

　自然減は2カ月連続で過去1年間の最少を更新した半面、社会減は12人だった7月1日現在の13倍にのぼったほか、178人増加した前年8月1日現在からマイナスに暗転。

　秋田北地方の市町村別人口と世帯数は下段のとおりだが、5市町村計の人口は12万4,318人で、前月に比べて140人減少した。このほか、県全体の8月1日現在世帯数は前月比221世帯減の38万4,511世帯、秋田北地方は同50世帯減の5万2,154世帯。　
(午前零時)