大館能代空港の利用者数は、5カ月連続で前年を上回った。県が21日公表した7月の利用実績で示されたもの。一方、貨物取扱量は低調な状態が続いている。
東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。令和2年(2020年)10月25日を皮切りに始まった羽田線1日3往復化は、来年3月29日まで延長することが決まっている。
県が作成した今年1-7月と前年各月の利用者数推移は下段のとおりだが、今年7月は前年同月比4,067人、32%増の1万6,775人。今年は冬場の1月、2月に前年割れだったものの、3月以降は5カ月連続でプラス実績を確保した。7月の搭乗率は57.5%で、前年同期を14.6ポイント上回るなどコロナ禍以降の回復を裏づける形に。
半面、同空港の7月貨物取扱量は入出荷あわせて4,484.7キロにとどまり、前年同期に比べて3,509.6キロ、43.9%減少した。1月からの前年比減少率推移をみると、1月が55.5%、2月が46.7%、3月が23%、4月が44.4%、5月が35.1%、6月が36.6%で、人的利用の復調とは裏腹に著しく低調な状態が続いている。
併せて同日公表した秋田空港の7月利用者数は前年同月比6,763人、6.8%増の10万6,647人。今年は大型連休期間を含む5月を除いて前年を上回り、中でも7月は今年これまでの最多だった。 (午後2時)
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