県警が今年上半期(1-6月)に認知した県内のSNS型投資詐欺とロマンス詐欺被害は30件、被害総額にして約3億1,260万円にのぼった。7月に入っても続出するなど、事態は一層深刻化している。
SNS型投資詐欺は、SNS(交流サイト)などの非対面で投資を勧めて金銭等をだまし取る詐欺。投資すれば利益が出ると思わせて投資アプリ・サイトなどに誘導して画面上では都合のいいように嘘の利益を表示し、投資を継続させる手口。
また、ロマンス詐欺は出会い系サイトやマッチングアプリなどのSNSを通じて知り合い、恋愛感情や親近感をいだかせて金銭等をだまし取る。
県警がまとめた上半期の速報値によると、県内でSNS型投資詐欺を認知したのは16件、被害総額1億6,958万6,343円、ロマンス詐欺は14件、1億4,300万6,958円、両特殊詐欺の合計は30件、3億1,259万3,301円。上半期前半の1-3月に14件、約1億3,500万円を数えた同合計は、同後半を含む上半期全体で2倍以上に膨らんだ計算だ。
両特殊詐欺は7月に入ってもとどまるところを知らず、由利本荘署管内(3日発表)では由利本荘市の70代男性がロマンス詐欺で現金約1,300万円をだまし取られた大型被害なども発生。
なお、従来型の特殊詐欺の上半期認知状況は架空料金請求の30件、2,254万9,035円をはじめ全体で59件、5,405万6,165円の被害規模にのぼり、前年同期に比べて件数が24件、68.6%、被害総額が328万6,386円、17.3%それぞれ増加した。 (午前零時)
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