日銀秋田支店は1日、企業短期経済観測調査(短観)の6月調査結果を公表した。製造業、非製造業をあわせた県内全産業の景況感を示す業況判断指数(DI)はマイナス1となり、2期連続で悪化。先行きは、マイナス幅がさらに拡大する見込みだ。
今調査は、5月29日から6月28日にかけて県内製造業51社、非製造業93社の計144社を対象に実施し、全社から回答を得た。同支店が作成した業況判断の内訳は下段のとおりだが、製造業、非製造業をあわせた全産業はマイナス1で、前回3月調査から6ポイント悪化した。前回は4期ぶりに悪化しながらも何とかプラスを維持したが、今回はマイナスに転じた。先行き9月は、6月から2ポイント悪化のマイナス3と予測している。
うち製造業の業況判断はマイナス8で、依然プラスに転じられずにいるもののマイナス幅は2ポイント縮小した。鉄鋼・金属とはん用・生産用・業務用機械に改善がみられた半面、食料品が大幅に悪化。製造業の9月予測は、2ポイント悪化のマイナス10を見込んでいる。
また、非製造業の業況判断は3月調査から8ポイント悪化してプラス3。2期連続で悪化した小売業がマイナスに転じたほか、宿泊・飲食サービス、運輸・郵便、建設も厳しさを増した。非製造業全体の9月予測は、3ポイント悪化の0を見込んでいる。 (午前零時)
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