県内ではSNS型投資詐欺とロマンス詐欺の被害が続発する中、県警がまとめた1-5月の認知状況によると、被害件数は30件に、被害総額は3億円にそれぞれ迫る勢いで急増している。架空料金請求など従来型の特殊詐欺の方が認知件数では多いものの、被害総額は従来型の7倍以上にのぼっている。
SNS型投資詐欺は、SNS(交流サイト)などの非対面で投資を勧めて金銭等をだまし取る詐欺。投資すれば利益が出ると思わせて投資アプリ・サイトなどに誘導して画面上では都合のいいように嘘の利益を表示し、投資を継続させる手口。
また、ロマンス詐欺は出会い系サイトやマッチングアプリなどのSNSを通じて知り合い、恋愛感情や親近感をいだかせて金銭等をだまし取る。
県警がまとめた1-5月の速報値によると、県内でSNS型投資詐欺を認知したのは13件、被害総額は1億4,953万6,343円、ロマンス詐欺は13件、1億3,645万6,958円、両詐欺の合計は26件、2億8,599万3,301円。1-3月に14件、約1億3,500万円、1-4月に19件、約2億2,000万円という累計被害推移からしても、深刻な急増ぶりがうかがえる。
一方、従来型の特殊詐欺の1-5月認知状況は、架空料金請求の26件、1,991万7,035円をはじめ全体で51件、4,014万911円の被害。件数ではSNS型投資詐欺とロマンス詐欺の合計より25件多いものの、被害総額はSNS型投資詐欺とロマンス詐欺が従来型の7.1倍にのぼっている。 (午前零時)
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