小坂町の「アカシアまつり」は、2日間の日程で8日に開幕する。主会場は中央公園。昭和59年(1984年)の初開催以来、今年は39回目を数える。
同町のアカシア蓄積量は18万立方メートル(約300万本)にのぼり、県内のざっと60%余を占めるといわれている。アカシアはかつて鉱山の煙害対策の一環で植栽されたもので、まつりが開催される前までは「利用価値が乏しい」として、むしろ煙たがられていた。
脚光を浴び始めたのは、当時の同町木工事業協同組合がアカシア工芸品の商品化に本腰を入れ出した昭和50年代のこと。同工芸品は、今では立派な特産品に成長。また、平成13年(2001年)には環境省の「かおり風景100選」のひとつに「小坂町明治百年通りのアカシア」が選ばれた。
毎年6月に美しい花を咲かせるアカシアを季節行事に結びつけようと持ち上がったのが「アカシアまつり」開催案。第1回の昭和59年当時は「メリットがない」などの声も聞かれたが、実施委員会の努力によって着実に回数を重ね、今年は39回目。
実施委員会が作成した主要、協賛の各イベントは下段のとおりだが、ステージを含めて今回もさまざまな手づくり企画を用意している。PRポスターやチラシ、インターネットなどをとおし、実施委員会は今年も多くの来場を呼びかけている。秋田地方気象台の週間予報によると、両日とも"まつり日和"が期待できそう。 (午前零時)
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