県は5日、6年度6月補正予算案を議会各会派に内示した。このうちクマの対策に対しては、新規の出没抑制緊急対策事業を含め約6,000万円を措置。今予算案は、12日開会予定の6月定例県議会に提案する。
今補正予算案の規模は34億5,127万1,000円で、補正後の規模を5,876億8,527万1,000円とした。前年度6月補正後予算との比較では、121億8,659万6,000円、2%の減少。
各配分のうち、今年もクマの目撃や人身被害が相次いでいることから緊急的な対策を実施する必要があるとして被害防止総合対策事業に5,980万6,000円を計上した。
内訳は、クマ被害防止の担い手となる狩猟者の確保を図るため銃器などの購入支援を拡充する担い手確保・育成事業に515万円、人の生活圏へのクマの出没を抑制し人身被害を防止するため緊急的な出没抑制対策を実施する新規の出没抑制緊急対策事業に4,292万2,000円、クマによる人身被害を防止するため県民に対して注意を喚起する注意喚起緊急広報事業に1,173万4,000円を盛り込んだ。
担い手確保・育成事業は、補助上限を散弾銃と備品一式がこれまでの5万円(40件)から10万円(60件)に、ライフル銃と備品一式が7万円(5件)から15万円(10件)にそれぞれ引き上げる。また、出没抑制緊急対策事業は出没抑制重点区域内での緩衝帯の整備や放任果樹の伐採を事業内容とした。そのほかの主な新規事業は下段のとおり。
〇秋田の新たなイメージ発信事業に1,192万3,000円。秋田の新たなイメージを県内外に発信するため、都市機能の充実や全国でも最先端の取り組みを行う産業などをテーマに動画を制作する。
〇地域におけるジェンダーギャップ解消に向けた理解促進事業に336万円。性差による社会的・文化的な差別や偏見の払拭に向け、県民の行動変容を促すための啓発活動を実施する。県内3地域でのワークショップの開催、リーフレットや動画などによる広報・啓発。
〇HPVワクチンキャッチアップ接種促進事業に677万4,000円。子宮頸がんを予防するワクチンの公費によるキャッチアップ接種期間が来年3月末で終了するため、希望者が接種機会を逃すことのないように周知を図る。対象者、家族などへのテレビCMやWeb広告等による周知、市町村及び医療機関などと連携したポスター等による広報。
〇電子処方箋活用・普及促進事業に1億688万円6,000円。県民に対する医療サービスの向上を図るため、電子処方箋管理サービスの導入に伴う費用の一部を助成する。病院や診療所、薬局でのシステム導入経費を補助。 (午後2時半)
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