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令和6年(2024年)5月30日付
集団発生は135件

今季のインフルエンザ
 
終息経て県が総括

 

 第19週(5月6日〜12日)で県内のインフルエンザが終息したのを経て県保健・疾病対策課は30日、今季の総括をした。ピーク時の定点あたり患者報告数は過去5シーズンの中で2番目に多く、集団発生は135件を数えた。

 県内52の定点医療機関からの報告に基づく今季のインフルエンザ流行入りは、第37週(昨年9月11日〜17日)の1定点医療機関あたり1.31人。ちなみに、流行の目安は1.00人を超えた場合とされている。

 また、流行のピーク迎えたのは第50週(昨年12月11日〜17日)で、1定点医療機関あたり患者報告数21.21人。ピークとしては、50人に迫るなど過去5年間で群を抜いて多かった2019〜2020年シーズンに次ぐ水準だった。

 今季は昨年第50週を境に1度減少傾向をたどったものの、今年第9週(2月26日〜3月3日)に再び増加に転じ、第11週(3月11日〜17日)の15.80人から再度減少。第19週(5月6日〜12日)には1.00人を下回る0.52人となり、流行が終息した。

 県健康環境センターの病原体定点観測調査では、今季検出された38検体のうちH1pdm型が20件で最も多く、次いでAH3型(香港型)が13件とA型が約9割を占めた。B型はビクトリア系統を5件検出。

 第21週(5月20日〜26日)までに県内8基幹定点医療機関から報告があったインフルエンザによる入院患者報告数は288人。年齢別では10歳未満(116人)と60歳以上(127人)が、それぞれ全体の約4割を占めた。うち人工呼吸器を1人が、頭部CT、MRI検査または脳波検査を延べ34人が必要とした。

 このほか、第21週までの集団発生報告数は135件で、昨年11月から12月にかけてがピーク。幼稚園や保育所、認定こども園などの教育・保育施設での発生が多く、中でも乳幼児の集団発生が大部分を占めた。

 集団発生でのインフルエンザウイルスの型は、昨年12月までは型不明の1件を除いてすべてA型。1月に入るとB型の報告が散見され、3月以降はほぼB型に置き換わった。県が作成した過去5シーズンの流行(定点あたり患者報告数)の推移は下段のとおり。

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