4月は県出身大卒者の県内就職や転勤に伴う転入などで社会増が見込める月なのを背景に、今月1日現在の県人口の前月比減少数は過去1年間で最少の613人にとどまった。県調査統計課が24日公表した4月中の動きを示す同現在の「人口と世帯」で明らかにされたもの。ただ、減少数は前年5月1日現在の約2倍に拡大するなど、県人口90万人割れに向けて減少ペースが加速している実情をあらためて示す結果となった。 　

　今月1日現在の県人口は男性42万6,228人、女性47万5,219人の計90万1,447人で、前月に比べて613人、0.07%減少した。異動や進学に伴う転出などを背景に1年で最も人口減少が著しい月だった前月は4,381人、0.48%減少したのに対し、県外からの転入者増に支えられて過去1年間で最少の減少幅にとどまった。ただ、前年5月1日現在の前月比減少数が304人だったため、今年は約2倍に拡大したことに。このペースで推移すれば、県人口は7月1日現在で90万人を割り込む公算が大きい。

　動態別内訳は、4月中に302人生まれたのに対して1,577人亡くなったため、1,275人の自然減。一方、1,663人が県外へ転出したのに対して2,325人が県内へ転入したため、662人の社会増となった。前年5月1日現在との比較では自然減が257人拡大し、社会増が52人縮小。 　

　このほか、今月1日現在の県内世帯数は38万4,829世帯で、前月に比べて1,237世帯増加した。9カ月ぶりの増加ながら、前年5月1日現在との比較では増加数が220世帯縮小した。

　秋田北地方の市町村別と合計の人口と世帯数は下段のとおりだが、同地方全体では人口が前月に比べて112人減少し、世帯数が91世帯増加した。　　(午前零時)