本県を含む全国に広く分布するヤマトシロアリが今年も発生時期を迎え、秋田北地方をはじめ県内の虫駆除専門業者は各家庭などに早期防除を呼びかけている。同地方は寒冷地のため、シロアリもそれほど多くは発生しないだろうと考えられがち。しかし、専門業者は「住宅にも毎年かなりの被害が出ており、家の中で数匹見かけたら縁の下に5万から10万匹はいると考えていい。人間で言えばガンと同じで早期発見、早期治療(駆除)が大切」と話している。
シロアリは季節に関係なく活動し、とりわけ気温が上昇してくる4月から6月にかけては動きが活発。中でもヤマトシロアリは、4月から5月にかけて発生時期を迎える。
秋田北地方主要3地点の先月の平均気温は大館市が平年を3.4度上回る11.6度、鹿角市が同3.1度上回る10.5度、北秋田市鷹巣が同3.3度上回る11.5度。北秋田市鷹巣が同月の観測史上最高、大館市と鹿角市がそれぞれ同史上2番目に高い中、今後、成長したシロアリに羽がはえて家の中を飛び回る群飛の現象もみられるようになる。
梅雨期に入れば活動も表面化しにくくなるが、このころになると家の建材や土台を貪り食う。表面に出ているものは素人でも殺虫可能だが、縁の下に数多くいるとあっては、プロに任せる以外に手のほどこしようがないようだ。
地元の専門業者は、家庭でできるシロアリ防除法として●床下の残材清掃、通風を良くする●門柱、干し物柱、ベランダ柱、塀柱を直接土中に入れない●新築時に予防処理する、などを一般家庭に呼びかけている。
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