県調査統計課は24日、異動や進学に伴う大幅な転出増などを背景に減少が1年で最も顕著な4月1日現在の人口を公表した。県人口は前月に比べて4,381人、うち秋田北地方は789人それぞれ減少。この結果、県人口は90万人割れが一気に近づいた。

　県が公表する「人口と世帯」は令和2年(2020年)国勢調査の確定人口と世帯数を基準値とし、その後の外国人住民を含む毎月の自然動態(出生・死亡)、社会動態(転入・転出)や世帯の新設・消滅などによる増減数を求め、これらを加減して毎月1日現在の推計値を算出。 　　　 　

　今月1日現在の県人口は男性42万6,319人、女性47万5,741人の計90万2,060人。25市町村中、前月比で増加したのは皆無で、県全体では4,381人、0.48%減少した。あと2,061人で90万人を割り込む計算となり、前年の減少推移からすれば7月1日現在で80万人台に突入する可能性がある。 　

　3月中の動きを示す4月1日現在の動態別内訳は、出生数が271人にとどまったのに対し、出生数の5.7倍の1,543人亡くなったため、1,272人の自然減。また、県内への転入者が1,923人なのに対し、転入者の2.6倍の5,032人が県外へ転出したため、3,109人の社会減となった。ちなみに、前年4月1日現在の社会減は2,868人だったため、241人拡大したことに。

　秋田北地方の4月1日現在人口は5市町村あわせて12万4,937人で、前月に比べて789人減少した。前月比減少数は、前年4月1日現在に比べて83人拡大。

　このほか、県全体の世帯数は前月比652世帯減の38万3,592世帯、このうち秋田北地方は同135世帯減の5万2,167世帯。同地方の市町村別人口と世帯の内訳は下段のとおり。(午前零時)