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令和6年(2024年)4月17日付
過去最多17万3,600人

昨年度の大館能代空港

3往復など追い風に

 

 昨年度の大館能代空港利用者数は21年ぶりに17万人を超え、平成10年の開港以来最多を記録した。県が17日公表した令和5年度(5年4月〜6年3月)の利用実績で示されたもの。

 東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。令和2年(2020年)10月25日を皮切りに始まった羽田線1日3往復化は、同7年(2025年)3月29日まで延長することが決まっている。  

 県が作成した前年度比による令和5年度の運航、利用実績は下段のとおりだが、利用者数は前年度比2万7,015人、18.4%増の17万3,600人にのぼった。年度利用者数が17万人を超えたのは大阪便も運航していた平成14年度(2002年度)の17万37人以来21年ぶりで、羽田便のみとなったにもかかわらず令和5年度は同年度を抜いて過去最多を更新。

 こうした好調実績の背景には、コロナが昨年5月に季節性インフルエンザと同様の「第5類」に移行したのを受けて観光や帰省利用の機運が高まったのに加え、1日3往復化も追い風になったとみられる。

 また、搭乗率は前年度の44.3%から51.1%に上昇したが、それでも席のほぼ半分が空いた状態なため、引き続き搭乗率を上げるための自助努力が求められる。

 一方、貨物取扱量は入荷が前年度の58.2トンから55.5トンへと緩やかな落ち込みにとどまったものの、出荷は同76.7トンから23.8トンへと3分1以下に激減するなど、人的利用の好調さとは対照的に航空物流は低迷した。  (午後3時)

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