県内は、ツツガムシ病の初発期に入った。このため県など関係機関は、春の農作業や山菜採りなどでの入林、入山の際は予防策を取るよう呼びかけている。
ツツガムシ病は、ツツガムシ病リケッチアという病原体を持つ特別なツツガムシの幼虫に取りつかれ、体内に病原体が入ることで発病する感染症の一つ。ツツガムシはダニの一種で、大きさは0.2ミリ程度。刺されるとひどい頭痛とともにどことなく重症感があり、高熱やいろいろな形の発疹もあるが、刺し口の黒いカサブタが発見の決め手となる。
今年の県内は第14週(今月1日〜7日)までは患者が出ていないものの、全国計は第13週(3月25日〜31日)までに前年同期比8人増の58人を数える。ちなみに、県が公表している平成14年(2002年)以降の患者届出数のうち令和5年は、前年(7人)と横ばいに近い水準の6人だった。最も多いのは平成18年(2006年)の41人。
ツツガムシ病は4月に初発期に入り、春の農作業シーズンの到来や山菜採りの活発化に伴って5月にピークを迎え、地域別では秋田北地方の大館・北秋エリアが例年最も多い。
症状がコロナと誤認しやすい部分があるものの、県は「これからの時期、高熱・発疹などの症状があった場合は早めに内科、皮膚科などの医療機関を受診してほしい。その際、発病前の野外での活動状況を伝えることが早期診断に大切」としている。
予防策として〇野山に出かける際は素肌を出さない〇野山から帰宅した際は早めに着替える〇着替えた衣服は室内に持ち込まず、すぐに洗濯する〇野山から帰宅した際は早めに入浴して入念に体を洗う、などを呼びかけている。
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