令和6年秋田県春の火災予防運動は、1週間の日程で7日から繰り広げられる。3月の火災に伴う死者数は過去1年間で最多の6人にのぼったのに加え、火災発生件数も前年秋以降最も多かっただけに、今運動を機に県民のさらなる防火意識向上が望まれる。
県総合防災課が作成した今年1〜3月と前年1年間の火災発生内訳(いずも速報値)は下段のとおりだが、うち今年3月の火災発生件数は30件。前年同月比では13件の大幅減ながら、前年秋(9月)以降では最も多い。
また、林野火災は前年同月比2件減の3件と減少傾向にあるものの、春の訪れとともに今年初の発生で、例年最多発期となる4月、5月の発生動向が懸念される。
最も注目されるのは、3月の火災に伴う死者数の多さ。前年同月との比較では横ばいの6人だが、前年4月以降の1年間では最悪だった。
こうした状況の中、秋田県春の火災予防運動は7日にスタートする。住宅防火対策と林野火災予防対策の各推進を最重点項目に据え、「特定防火対象物等における防火安全対策の徹底」など6項目の重点項目を掲げて県内の各消防本部をはじめとする関係機関、団体が県民に防火意識のさらなる向上を促す。
※下線部分は前月公表分からの修正箇所
※このページには広告を掲載しております。
|