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令和6年(2024年)3月29日付
「8g未満」ほど遠く

県民の食塩摂取量
 
1日当たり歩数も減少 

 
 

 県内の20歳以上1人1日当たりの食塩摂取量は緩やかな減少傾向にありながらも、県が目標値に掲げている「8グラム未満」にはほど遠い状況にある。県が29日公表した令和4年県民健康・栄養調査事業の一環とする栄養摂取状況調査結果で示されたもの。今調査では、県民が歩かなくなっている現状なども浮き彫りにされた。

 県民の食生活や生活習慣の状況を明らかにし、その結果を健康づくりに役立てるのが同調査の目的。国が毎年11月に行っている国民健康・栄養調査に対象地区や項目を上乗せし、おおむね5年ごとに実施している。

 今調査は県内全25市町村から抽出した474世帯、1,212人を対象に令和4年10月から12月にかけて行ったが、回答が得られたのは世帯協力率44.5%、対象者協力率41.7%にあたる211世帯、505人と半数にも届かなかった。ちなみに、国は令和4年調査結果を昨年12月に公表する予定だったが、「集計に時間を要しているため、公表時期は未定」としている。

 県が作成した令和4年調査結果のポイントは下段のとおりだが、このうち20歳以上1人1日当たりの食塩摂取量は平成13年調査が13.3グラム、18年同が11.3グラム、23年同が11.1グラム、28年同が10.6グラム、令和初の今調査が10.1グラムと緩やかな減少傾向に。

 しかし、第2期健康秋田21計画の目標値とする「8グラム未満」にはほど遠いだけに、本県が全国一の脳血管疾患死亡率である現状を打破する上でも、県が掲げる目標の達成は急務といえそう。

 一方、20歳〜64歳の1人1日当たり歩数は男性が7,000歩を、女性は5,000歩をそれぞれ割り込み、県が掲げる目標値からの乖離が大。県は「車での移動に頼ることの多い本県だが、すべての県民が歩く機会を増やしていくことが大切」とアドバイスしている。 (正午)

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