県内の社会福祉施設などでのコロナ集団発生件数が、約6カ月ぶりに20件を超えた。県保健・疾病対策課が7日公表した第9週(2月26日〜今月3日)の感染症発生情報で示されたもの。

　同課が作成した第9週のコロナ集団発生件数は下段のとおりだが、県全体の報告数は23件にのぼった。ちなみに、最後の20件台だったのは昨年第36週(9月4日〜10日)の25件で、今回は約6カ月ぶりの20件超えとなる。

　うち秋田北地方は、大館保健所管内で2月26日に高齢者施設、同29日に社会福祉施設各1カ所から発生の報告が寄せられた。県全体の傾向としては2月26日〜28日の3日間に報告が集中している形で、3月初旬は小康状態に入ったもよう。

　このほか、第9週に県内51の定点医療機関から報告があったコロナ新規感染者は1医療機関あたり前週比0.71人増の10.00人を数え、3週ぶりに10人台に乗った。増加も3週ぶり。

　秋田北地方は、大館管内が同0.83人増の8.83人、北秋田管内が同1.00人増の5.67人増といずれも増加したものの、北秋田管内は9保健所管内中最少。最も特徴的なのは県南の大仙管内で、前週の5.86人か16.57人へと3倍近くに膨らんだ。　(午後4時)

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