国土交通省は4日、インフラDXに関する優れた取り組みを行った24団体を表彰する、と発表した。本県関係は、県北部の能代市で実施した国道7号切石高架橋上部工工事が工事・業務部門で最も優れた国土交通大臣賞を射止めた。
インフラDXは従来のアナログ技術や人の手で行ってきた業務を効率化して省エネルギー化やコストの削減、サービス向上を目指す取り組み。
国土交通省は建設現場の生産性向上に関するベストプラクティスの横展開に向け、平成29年度から「iConstruction大賞」を実施。令和4年度からは「インフラDX大賞」と改称し、インフラの利用・サービスの向上といった建設業界以外の取り組みへも募集対象を拡大している。
今回公表したのは令和5年度インフラDX大賞受賞者で、工事・業務、地方公共団体等の取り組み、i-Construction・インフラDX推進コンソーシアム会員の取り組みの計3部門、24団体が国土交通大臣賞(各部門1団体)や優秀賞、スタートアップ奨励賞を受賞。
うち県内で唯一受賞した能代市の国道7号切石高架橋上部工工事は、令和3年10月から5月2月にかけて日本ファブテック(鎌倉孝光社長、本社:茨城県取手市)が6億24,459,000円で請け負った県道とJR奥羽本線を跨ぐ連続高架橋工事。
別事業者によって先行架設された鋼桁との連結があるなど、高精度が要求される難度の高い現場条件下で高精度かつ迅速な鋼桁組立作業を実現するためレーザー三次元計測システムと地組形状調整システムを連携させた独自システムを構築し、現場作業の効率化と省人化、橋梁全体の架設出来形精度の向上を実現させたことが高く評価された。表彰式は、6日午後3時から東京都千代田区霞が関の中央合同庁舎で行う。 (午前零時)
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