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令和6年(2024年)2月28日付
ハイペースで春の足音

北帰行の白鳥ら 
 
秋田北地方の上空飛び交う
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北へ向かう白鳥の群れ(28日午前7時ごろ、大館市東台地内で撮影)

 

 暖冬の影響で県北部に位置する秋田北地方も例年以上に早く春の足音が近づく中、「冬の使者」白鳥の群れが鳴きながら北へ向かって飛び交う光景が各地で盛んに見られる。  

 同地方の主な飛来地は、鳥インフルエンザ予防策として餌やり禁止の措置がとられて久しい。このため、かつての飛来地のほとんどは移動時の通過点にすぎず、同地方屈指の飛来地だった大館市長木川の「白鳥広場」も事実上"形骸化"。  

 東北に飛来する白鳥たちは例年、3月にシベリアへの旅立ちを開始し、4月中にすっかり姿を消す。今季は1月に多くの観測地点で観測史上最高の気温を記録したこともあり、例年より格段に早く2月初旬ごろから白鳥の群れが北に向かって移動する光景が目立ち始めた。  

 現在は、北帰行の途中で白鳥らが水田に舞い降りて落ち穂をついばむ光景が盛んに見られるほか、「さようなら」とばかりに住宅街などの上空を鳴きながら飛翔する群れもピークを迎えているもよう。  

 朝方からおおむね好天に恵まれている28日の大館市は、いくつかの群れが通過し、朝のあいさつを交わしあう市民らは「暖冬でいつもの年よりも早かったですね」の会話も。今季は、昨年より早く春本番を迎えつつある。 (午前11時)

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