暖冬傾向ながらも欠航が前年同月の2倍以上にのぼったことなどを受け、大館能代空港の1月利用者数はコロナ禍から脱け出してようやく1万人台を回復した令和4年7月以降最も少なかった。県が21日明らかにしたもの。
東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。令和2年(2020年)10月25日を皮切りに始まった羽田線1日3往復化は、同7年(2025年)3月29日まで延長することが決まっている。
県が作成した前年比による1月の運航、利用実績は下段のとおりだが、利用者数は前年同月比2,237人、17.7%減の1万398人にとどまった。ちなみに、コロナ禍前の最後の1万人台は令和2年2月の1万792人。以降、きわめて低調な状態が続き、4年7月の1万2,899人で2年5カ月ぶりに1万人台に戻った。
1月に4年7月以降最少にとどまった背景には、前年同月の豪雪傾向から一転暖冬だったにもかかわらず悪天候で欠航が前年同月の10回から2倍以上の22回にのぼったことなどが挙げられる。この結果、欠航率は前年同月の5.4%から11.8%に拡大。また、搭乗率は前年同月比8ポイント減の38.4%に。
このほか、1月の貨物取扱量は出荷が前年同月(3,933.5キロ)の10分の1以下の301.6キロと著しく落ち込んだのを主因に、入出荷の合計は前年同月比4,111.4キロ、55.5%減の3,297.3キロと低迷した。 (午前零時)
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