多くの客でにぎわう大館アメッコ市(11日午前撮影)
大館市の冬の風物詩で440年近い歴史を誇る「アメッコ市」が10、11の両日、「おおまちハチ公通り」で行われた。11日は穏やかな天候に恵まれ、佳境にふさわしく会場は多くの市民や近隣住民、観光客であふれ返った。
「アメッコ市」は『この日にアメを食べると風邪をひかない』と伝えられたのがそもそもの起源で、始まりは天正16年(1588年)と伝えられている。かつては、ミズキの枝にアメをつけ、稲穂の代わりに神前に供える農家の風俗行事。
以来、毎年続けられ、昭和47年(1972年)からは現在の「おおまちハチ公通り」で開催。以前は2月11日、12日の日付限定の開催だったが、より多くの誘客をはかることを狙いに観光客や出店者などの意見、要望を反映し、平成14年(2002年)から2月の第2土曜日、日曜日に開いている。
初日は、午前10時から大町神殿前で祈願祭に臨んだのを皮切りに開幕。両日とも、もんぺ姿の少女「飴っこ おこう」などを連れた白髭大神(しらひげおおかみ)の巡行、秋田犬パレードやステージイベントなど各種の出し物で盛り上がったほか、軒を並べる露店の往来客でごった返した。
各露店には、芸術性豊かな細工アメや鮮やかなピンクの枝アメをはじめ多くの種類がずらりと並べられ、家族で食べたり、遠隔地の肉親に送るなど、客はさまざまな思いで買い込んでいた。 (午後5時)
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