国土交通省は29日、都市公園が果たしてきた意義・役割を象徴する165の施設を登録した、と発表した。本県からは唯一、北秋田市の県立北欧の杜公園内のバードサンクチュアリーが選ばれた。
日本の都市公園制度は、明治6年(1873年)1月に発せられた太政官布達第16号によって東京都(当時は東京府)の浅草公園や上野公園などが「公園」として指定されたのが最初。
昨年は同布達から150周年にあたるため、国や地方公共団体、関係団体によって都市公園制度制定150周年記念事業推進委員会が設置され、年間を通じて記念事業を実施した。
150周年記念顕彰に位置づけて今回、都市公園が果たしてきた意義・役割を象徴する全国の165の施設を「都市公園制度制定150周年記念公園施設登録」したもの。
東北各県の選定施設の数は、宮城県が10カ所で群を抜いて多く、以下、岩手、福島両県の各2カ所、秋田、青森、山形の各1カ所と続く。
うち本県から唯一選ばれた北秋田市の県立北欧の杜公園内のバードサンクチュアリーは、都市公園が時代の要請やニーズに応じた役割、望ましい社会・都市のあり様を具現化・実装化するなど都市公園が果たしてきた役割・機能を象徴し、一地域にとどまらず複数地域の都市公園で整備された施設に分類された。ちなみに、バードサンクチュアリーは鳥が生息しやすいように整備した森や林、河原などの区域などを指す。
全国で県立北欧の杜公園と同様の分類で登録された施設には、北海道網走市のオホーツク公園のオートキャンプ場、千葉県松戸市の21世紀の森と広場の自然生態園などがある。 (午前零時)
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