令和5年の大館能代空港利用者は17万5,917人を数え、過去10年間で最も多かった。県が17日明らかにしたもの。搭乗率は、4年ぶりに50%を超えた。
東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。令和2年(2020年)10月25日を皮切りに始まった羽田線1日3往復化は、同7年(2025年)3月29日まで延長することが決まっている。
県が作成した前年比による令和5年の運航、利用実績は下段のとおりだが、利用者数は前年比5万3,002人、43.1%増の17万5,917人にのぼった。それまでの過去10年間で最多だった令和元年(4月までは平成31年)との比較でも2万814人、13.4%多い。
また、搭乗率は前年比10.2ポイント増の51.8%で、1日2往復だった令和元年の62.7%以来4年ぶりに50%を超えた。コロナの5類移行に伴う観光活性化や1日3往復化などが、利用者数の大幅増に寄与したとみられる。
半面、同空港の貨物取扱量は低迷した。大館能代空港から羽田空港に向けて出荷したのは前年の83.4トンから36.1トンに激減したほか、大館能代同への入荷も同64.4トンから53.5トンに減少。入・出荷全体では前年比58.2トン、39.4%減の89.6トンにとどまった。
併せて公表した秋田空港の令和5年利用者数は前年比33万5,969人、40.6%増の116万3,738人。搭乗率は同14.3ポイント増の64.6%だった。貨物取扱量は同23.9トン、5%増の503.7トン。 (午前零時)
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