気象庁がまとめた令和5年気象統計のうち秋田北地方主要3地点の状況によると、最も特徴的なのは平均気温の高さで、大館市、北秋田市鷹巣、鹿角市のいずれも観測史上最高を記録した。また、大館市と鷹巣の各降水量は同史上上位の多さだった。
<大館市> 年平均気温は12.1度で、昭和51年(1976年)に観測を開始して以降初めて12度を超えた。平年を1.7度上回り、これまで観測史上1位だった令和3年、平成11年(1999年)、同10年を0.9度更新。うち盛夏期となる8月の月平均気温は28.2度を記録し、同史上最も高かった。また、年降水量は平年を368.5ミリ、21.2%上回る2,109.5ミリで、同史上5番目に多い。年間日照時間は1,731.7時間で、平年を190.2時間、12.3%上回った。日照時間は令和3年に観測基準を変更したため、同条件でそれ以前との比較はしにくいものの、少なくとも同3年以降は増加し続けている。
<北秋田市鷹巣> 年平均気温は12.2度で、大館市と同様、昭和51年の観測開始以降初めて12度を超えた。平年を1.9度上回り、これまで観測史上1位だった令和2年を0.8度更新。うち8月の月平均気温は28.4度を記録し、同史上最も高かった。また、年降水量は平年を402.3ミリ、23.6%上回る2,107ミリで、昭和56年(1981年)の2,258ミリ、同54年(1979年)の2,231ミリに続いて同史上3番目に多い。年間日照時間は1,731.7時間で、平年を186.9時間、12.2%上回った。
<鹿角市> 年平均気温は10.7度で、平年を1.2度上回り、これまで観測史上1位だった平成2年(1990年)をわずか0.1度ながら33年ぶりに更新した。うち8月の月平均気温は26.6度を記録し、同史上最も高い。また、年降水量は平年を108.9ミリ、7.5%上回る1,563ミリだった。年間日照時間は平年を261.8時間、17.5%上回る1,757.4時間で、秋田北地方主要3地点の中では最も多かった。 (午後1時)
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