令和5年の県内交通事故死者は32人を数え、目標とする「27人以下」を達成できなかったものの、かろうじて2年ぶりの減少にこぎつけた。
平成16年(2004年)以降の過去20年間の県内交通事故死者数推移は下段のとおりだが、うち令和5年は前年比1人減の32人で、横ばいに近い水準ながら2年ぶりに減少。
同3年から7年までの5年間を期間とする第11次県交通安全計画で「死者数27人以下」とした目標を3年連続でクリアできなかったものの、同じく目標とする「重傷者数200人以下」は前年比18人減の170人(速報値)で達成した。
令和5年は、現在の集計方式となった昭和41年(1966年)以降の死者数としては令和3年の28人、平成29年の30人に続いて少ない方から3番目。また、統計を開始した昭和24年(1949年)以降の74年間では6番目に少ない。
秋田北地方では、2月17日に鹿角市尾去沢の県道交差点、4月24日に小坂町荒谷の国道282号でそれぞれ人が車にはねられて亡くなったほか、9月3日に北秋田市綴子の市道カーブで車単独の死亡事故が発生。
同地方の過去10年間の年間死者数推移は平成26年(2014年)が11人、27年が8人、28年が12人、29年が4人、30年が6人、令和元年が4人、同2年が9人、同3年が3人、同4年が8人、そして同5年は同3年と並んで最少の3人だった。
このほか、令和5年の県内交通事故発生件数(速報値)は前年同期比1件減の1,156件、負傷者数は同12人減の1,339人。先月発生した滑走事故は人身4件、物損530件のあわせて534件で、暖冬傾向を主因に前年同月に比べて323件、37.9%減少した。 (午前10時)
過去20年間の県内交通事故死者数推移
平成16年 |
17年 |
18年 |
19年 |
20年 |
21年 |
22年 |
23年 |
24年 |
25年 |
26年 |
27年 |
28年 |
29年 |
30年 |
令和元年 |
2年 |
3年 |
4年 |
5年 |
78人 |
75人 |
74人 |
71人 |
61人 |
64人 |
60人 |
57人 |
42人 |
48人 |
37人 |
38人 |
54人 |
30人 |
42人 |
40人 |
37人 |
28人 |
33人 |
32人 |
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