県警による今年の特殊詐欺被害認知件数は早くも昨年計を超え、5年連続の増加が確定した。11月末現在の令和5年暫定値で示されたもの。同現在の被害総額は、昨年計の3倍に迫る深刻な状況となっている。
特殊詐欺は被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振込みなどの方法で不特定多数の人から現金等をだまし取る犯罪。架空料金請求、預貯金、オレオレ、融資保証金、還付金などの各種詐欺やキャッシュカード詐欺盗など手口も多岐にわたる。
県警による11月末現在の令和5年認知件数は前年同期比12件、21.1%増の69件。前年計をもすでに3件上回り、5年連続の増加が確定した。
うち最も多いのが全体の60.9%を占める架空料金請求で、41件だった前年同期とほぼ同水準の42件。オレオレ詐欺は前年同期の5件から1件へと大幅に減少した半面、前年同期に皆無だった預貯金詐欺は2番目に多い9件に急増した。
一方、11月末現在の被害総額は2億9,769万3,350万円で、前年同期(1億214万7,386円)、前年計(1億331万2,386円)の3倍に迫っている。
最も多いのは件数最多の架空料金請求で6,105万9,130万円にのぼるものの、前年同期に比べて1,979万8,060円、24.5%減少した。また、前年同期に皆無だった預貯金詐欺は1,793万7,000円に。県警が作成した11月末現在の認知内訳は下段のとおり。 (午前零時)
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