県は26日、大館保健所管内に今季県内初のインフルエンザ警報を出した。県保健・疾病対策課が同日公表した第42週(今月16日〜22日)の感染症発生情報によると、同管内のインフルエンザ患者数は前週の13倍という突出した増加ぶり。そのほかの保健所管内も北秋田、能代両管内を除いて軒並み増加したため、県平均は前週の4倍以上に急増した。
第42週に県内52の定点医療機関から報告があった1医療機関あたりインフルエンザ患者数は、県平均で前週(今月9日〜15日)の1.81人から7.85人へと4.3倍に拡大。
9保健所管内中、突出しているのが大館管内(定点数:6医療機関)で、前週の2.50人から33.17人へと13.3倍に膨らんだ。インフルエンザの警報開始基準値は、1医療機関あたり30人。同管内はこれを超えたため、県は今季県内初の警報を出して感染予防の徹底を促している。このほか、同0.75人から12.00人に急増した湯沢管内には注意報を出した。
大館管内の医療機関から県に報告があったインフルエンザ患者実数は前週の15人から199人に急増し、県全体でも同94人から408人に増加。これからすれば、第42週の患者数の半数近くが大館管内で占める計算だ。
社会福祉施設などからのインフルエンザ集団発生は、大館管内と秋田市管内の教育・保育施設各1カ所から新たに報告があった。インフルエンザの型は、いずれもA型。保健・疾病対策課が作成した県平均と保健所別1医療機関あたりインフルエンザ患者数は下段のとおり。 (午後3時半)
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