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令和5年(2023年)10月20日付
11月2日に開幕
 
石川翁ゆかりの地、潟上市で
 
第146回県種苗交換会
 
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第146回県種苗交換会のポスター

 

 第146回県種苗交換会は、潟上市を会場に11月2日〜6日の日程で開かれる。同市が会場となるのは、3町合併翌年の平成18年(2006年)以来2回目。聖農・石川理紀之助翁ゆかりの地での開催だけに、期間中87万5,000人が来場した17年前の同会場を上回る盛況が期待される。

 明治11年(1878年)9月に秋田市の浄願寺を会場で開かれた「勧業会議」が第1回の県種苗交換会に位置づけられ、以来、本県の一大農業行事として脈々と受け継がれてきた。

 石川理紀之助は、弘化2年(1845年)に秋田市金足小泉の農家、奈良周喜治氏三男として生まれ、21歳の時、合併前の潟上市の前身、南秋田郡昭和町の石川長十郎氏の養子となった。廃藩の後、県勧業課の官吏に出任し、33歳で種苗交換会を創設して今日の礎を築いた。

 生涯を農家の救済や農業の発展に尽くした石川理紀之助の情熱を後世へ語り継ぎ、残したい、という熱い思いを込めた羽城中3年1組による「潟上から聖農の思い 未来へつなげ」が、今交換会のキャッチフレーズに選ばれた。

 協賛会事務局の潟上市が作成した今回の行事一覧は下段のとおりだが、このうちオープニングセレモニーは11月2日午前8時45分から天王総合体育館前で開く。また、主要行事の一つ、談話会は翌3日同9時半から潟上市役所大会議室で「スマート農業の展開方向について」をテーマに開催。

 ちなみに、スマート農業はロボットやAI、IoT(Internet of Thingsの略)など先端技術を活用する農業。本県農業も担い手の減少や高齢化の進行などで労働力不足が深刻な問題となる中、スマート農業の活用の可能性を談話会で模索する。

 協賛第1会場の天王総合体育館駐車場では農工商フェアや潟上市、湖東3町PRブース、農業関連参考展示、同第2会場の昭和工業団地では農業機械化ショー、物産販売店など、特別協賛会場の道の駅しょうわ ブルーメッセあきたでは長信田太鼓、ストリートダンス、第2回「サキホコレ」音頭大会、小野花子民謡ショー(いずれも11月3日)、三味線演奏、ヤートセ(よさこい)、ストリートライブ、竿灯(同4日)など盛りだくさんのイベントも。

 昨年の大仙市会場では令和に入って最も多い91万人が来場した中、17年前の前回87万5,000人が訪れた潟上市会場も多くの来場者が期待される。

 また、県内農家が心を込めて作った農産物は、前回の潟上市会場は2,287点の出品があった。昨年の大仙市会場は1,350点にとどまるなど、令和入り後は2,000点を割り込む推移となっており、石川翁ゆかりの地開催らしく今回は5年ぶりの2,000点超えが望まれる。 (午前零時)

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