先月の県内自殺者数は、今年これまでで最も多かった。警察庁が16日公表した9月の暫定値で示されたもの。6カ月ぶりに前年を上回り、9カ月ぶりに20人台に乗ったが、年計では統計史上最少の可能性を残している。 　

　今年と前年の1-9月の県内自殺者数推移は下段のとおりだが、このうち今年9月は前年同月比3人増の20人。4月〜8月は5カ月連続で前年比増が抑えられていたが、9月は増加に転じ、前年12月の22人以来9カ月ぶりに20人台に乗った。 　

　この結果、1-9月の累計自殺者は147人に。前年同期比では12人減ながら、減少率は前月の10.6%から7.5%の1ケタ台に縮小した。

　状況が悪化したとはいえ、年計で統計が残る昭和54年(1979年)年以降最少だった令和3年の186人を下回る可能性を残しており、引き続き年末にかけて官民一体による自殺予防に向けた取り組みと実効が期待される。(午前10時半)

今年と前年の1-9月の県内自殺者数推移

	1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	累計
令和5年	17	13	19	18	18	19	15人	8人	20人	147人
令和4年	16	8	17	21	30	22	15人	13人	17人	159人
前年同月比	1	5	2	-3	-12	-3	0	-5	3	-12人

※このページには広告を掲載しております。