県内51の定点医療機関から報告があった県平均の1医療機関あたりコロナ感染者数は、2類相当から5類に移行されて以降初めて30人を超えた。県保健・疾病対策課が7日公表した第35週(8月28日〜今月3日)の感染症発生情報で示されたもの。秋田北地方は大館、北秋田両保健所管内とも増加の一途で、北秋田管内は9管内中2番目に多いほか、大館管内は県平均を上回った。
同1医療機関あたりの感染者数は県平均で30.61人となり、第34週(8月21日〜27日)に比べて3.88人、14.5%の増加。6週ぶりに減少した第34週から増加に転じ、5類感染症に移行された5月以降初めて30人を超えた。
第34週に9管内中唯一増加し続けた秋田北地方は大館(定点医療機関数6)、北秋田両管内(同3)とも依然増加が止まらない。北秋田管内は第34週の34.67人から42.33人に増え、大仙管内の49.24人に次ぐ高水準。大館管内は同23.00人から34.17人に増加し、県平均を3.56人上回った。
また、定点医療機関からの報告に基づく県全体の総感染者数は1,561人で、第34週に比べて171人、12.3%増加。秋田北地方は大館管内が第34週の138人から205人に、北秋田管内が同104人から127人にそれぞれ拡大した。
このほか、県内では第34週(16施設)の2.3倍にのぼる37施設から新たにコロナ集団発生の報告(原則10人以上または利用者の半数以上の発生)があった。
うち秋田北地方は大館管内が教育・保育施設、高齢者施設あわせて8カ所、北秋田管内が高齢者施設、社会福祉施設あわせて3カ所。第34週の同地方は計3カ所だったため、報告施設は4倍近くに膨らんだことになる。保健・疾病対策課が作成した県内定点医療機関からの報告による第34週と比較した県平均と保健所別1医療機関あたり感染者数推移は下段のとおり。 (午後2時45分)
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