県人口に占める65歳以上の割合、高齢化率は過去最高を更新して39.3%となった。毎年9月を「老人月間」としている県が1日公表した7月1日現在の高齢者数・高齢化率の集計結果で示されたもの。秋田北地方5市町村平均は県平均を大きく上回る中、県内最高の上小阿仁村は令和入り後初めて高齢化に足踏み傾向がみられる。
7月1日現在の県人口は前年同期比1万6,547人減の91万6,509人で、うち65歳以上は同1,382人減の36万254人。県人口に占める65歳以上の割合を示す高齢化率は39.3%となり、前年同期に比べて0.5ポイント上昇した。記録が残る昭和50年(1975年)以降一貫して上昇し、このペースで推移すれば2年後には40%に到達しそう。
また、65歳以上の高齢者だけの世帯は同3,097世帯増の14万313世帯、ひとり暮らし高齢者世帯は同1,869世帯増の7万9,078世帯と、いずれも確実に増加している。
県が作成した令和に入ってからの高齢化率市町村別順位推移は下段のとおりだが、大館、鹿角、北秋田、小坂、上小阿仁の5市町村からなる秋田北地方の今年の平均は47.3%で、前年同期を0.3ポイント、県平均を8ポイントそれぞれ上回った。
うち上小阿仁村は依然として県内で最も高いながらも前年同期から0.2ポイント低下し、令和に入って初めて上昇が止まった。ちなみに、県内25市町村の中で高齢化率が低下したのは上小阿仁、大潟の両村のみ。
15日の「老人の日」を軸とする今月の「老人月間」に各種取組を推進するにあたり、県は「みんなで築こう 安心と活力ある健康長寿社会」を標語に据えている。県内の100歳長寿者には15日以降、総理大臣の祝状と記念品を贈呈するほか、県老人クラブ連合会、県社会福祉協議会、県社会福祉事業団も関係イベントや施設の無料開放などを行う。 (午後4時半)
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