一般財団法人秋田経済研究所は11日、「全体として持ち直しの動きが足踏みしている」とする5月の県内経済を公表した。機械金属の生産は前年を上回ったものの、電子部品は前年を下回り、木材は低調推移。
産業別動向のうち電子部品の生産額は車載向けが堅調ながらも民生機器向けで減少が続き、2カ月連続の前年割れ。また、機械金属の生産額が2カ月ぶりに前年を上回った反面、輸送機械は半導体をはじめとした部品不足による低迷が続いた。木材の生産量は、普通合板(4月)が17カ月連続の前年比増だったのに対し、製材品が2カ月連続の前年比減に。
公共工事請負額は2カ月ぶりに前年を上回り、年度累計でも増加した。県内の主な建設企業(12社)の受注額は官公庁、民間工事とも振るわず5カ月ぶりに前年比減だった一方、住宅着工は2カ月連続の前年比増。
個人消費は小売店販売額(4月)が10カ月連続で前年比増だったほか、新車乗用車販売台数も半導体などの部品不足が改善傾向にあったことから5カ月連続で前年を上回るなど、持ち直した。
有効求人倍率は、前月比0.03ポイントダウンの1.34倍。新規求人数は前年に比べて6.1%減少し、3カ月連続で前年を下回った。事業主都合離職者数は同17.1%増で、2カ月連続の前年比増。このほか、企業倒産件数は1件で、負債総額は5,000万円だった。 (午前零時)
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