今年の県内火災は前年をいくぶん下回る水準ながら、建物火災は増加傾向にある。県総合防災課が2日公表した5月末現在の速報値で示されたもの。山菜採りシーズンなども背景にあり、林野火災は3月以降続出している。
1-5月の県内火災発生件数は172件で、前年同期に比べて17件、9%減少した。うち全体の過半数(54.7%)を占める建物は同10件、11.9%増の94件と、100件超え目前。
一方、3月以降発生が相次ぐ林野火災は25件を数え、前年同期(24件)とほぼ同水準だった。林野火災は例年、山菜採りシーズンとなる6月まで続き、7月以降は収束傾向にある。
今年の月別火災発生件数は〇1月=23件(前年同月比2件減)〇2月=19件(前年同月と同数)〇3月=43件(同22件増)〇4月=52件(同17件減)〇5月=35件(同20件減)で、3月の大幅増を4月、5月の大幅減でカバーした形。
1-5月の火災に伴う人的被害は、死亡が前年同期比3人減の9人、負傷が同9人増の35人。うち先月の負傷者数は12人にのぼり、3月と並んで過去1年間で最も多かった。同課が作成した5月と1-5月累計の火災発生状況は下段のとおり。
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