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令和5年(2023年)6月1日付
文化遺産対決は北秋田市に

最後のチャレンジデー
 
大館市は羽島市に敗北

 

 ほぼ同水準の人口規模の市町村で住民の参加率を競うスポーツイベント「チャレンジデー2023」は5月31日、全国67市町村が参加して行った。国内の主催団体、笹川スポーツ財団(渡邉一利理事長)がまとめた対戦結果によると、秋田北地方は鹿角市と北秋田市による「文化遺産対決」は北秋田市に軍配が上がり、岐阜県羽島市と対戦した大館市は敗北、三つどもえ戦に臨んだ小坂町はトップの座を逃がした。  

 チャレンジデーは日常的なスポーツの習慣化や住民の健康増進、地域の活性化に向けたきっかけづくりを目的とする住民総参加型のスポーツイベントで、毎年5月の最終水曜日に世界中で実施。人口規模によって6つのカテゴリーに分類され、同じカテゴリー内の自治体同士が午前零時から午後9時までの間に、15分以上継続して運動やスポーツに汗を流した住民の参加率を競う。

 秋田北地方各市町村のうちユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」を有する鹿角市(実施11回目)と、世界文化遺産の「伊勢堂岱遺跡」を有する北秋田市(同10回目)による「文化遺産対決」は、北秋田市に軍配が上がった。

 北秋田市は人口2万9,266人の51.6%を占める1万5,091人、鹿角市は同2万8,473人の35.4%を占める1万68人が参加し、参加率で北秋田市が鹿角市を16.2ポイント引き離して勝利。

 一方、岐阜県羽島市(実施12回目)と対戦した大館市(同11回目)は、6.6ポイント差で敗れた。大館市は人口6万8,083人の62.2%を占める4万2,316人、羽島市は同6万7,040人の68.8%を占める4万6,097人が参加した。

 また、青森県田子町(実施10回目)、群馬県南牧村(同6回目)との三つどもえ戦を展開した小坂町(同13回目)は、田子町に敗れて2位。小坂町は人口4,688人の73.8%を占める3,458人、田子町は同4,986人の78.1%を占める3,894人、南牧村は同1,578人の39.5%を占める623人が参加し、小坂町と田子町との参加率は4.3ポイントだった。

 どの自治体とも競わない「オープン参加」とした上小阿仁村(実施10回目)は、人口2,029人の49.4%を占める1,002人が参加。

 カテゴリー別に人口と参加率を勘案して授与するメダル認定証は、大館市と小坂町が金メダル、北秋田市、鹿角市、上小阿仁村が銀メダルをそれぞれ獲得した。

 チャレンジデーの全国一斉開催は、今年が最後となる。これについて笹川スポーツ財団は「国内の社会環境は急激に変化しており、少子高齢化、人々の価値観の多様化や社会課題の複雑化などの影響を受けて、全国一斉開催による現在の形態では、運動・スポーツ習慣者を増やすという目的の達成に限界を感じるようになった」としている。

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