先月の県内火災発生件数は70件にのぼり、過去10年間で2番目の高水準となった。県総合防災課がまとめた4月速報によるもの。本格的な春の到来に伴って林野火災が多発したほか、建物火災が1年2カ月ぶりに20件に達した。また、建物、林野、車両のいずれにも属さない「その他」の火災も続出し、総数を大幅に引き上げる要因となった。
同課が作成した前年比による4月と1月〜4月の累計出火件数内訳は下段のとおりだが、4月の出火件数は前年同月比18件、34.6%増の70件にのぼり、過去10年間の単月としては異常多発した平成26年4月の85件に次ぐ高水準。
うち林野火災は7件だった前年同月の2.5倍に迫る17件を数え、過去10年間の単月としては平成26年4月の30件に次いで多い。また、建物火災は20件で、前年同月比1件の微増ながら前年2月(20件)以来1年2カ月ぶりに20件台に乗った。さらに「その他」は前年同月比9件、52%増の28件にのぼる。
この結果、1月〜4月の累計火災発生件数は前年同期比3件増の133件となり、同15件減だった1月〜3月から増加に転じた。累計人的被害は死者数が9人、負傷者数が22人で前年同期比各3人減とわずかながら改善傾向。

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