BANNER1903J.BMP - 134,574BYTES
トップ
お悔やみ
以前の記事
政治
経済
社会
選挙
コラム

令和3年(2021年)9月4日付
議会の"洗礼"受ける

鹿角市定例会で関市長

副市長選任案、同意得られず

 

 7月に就任した鹿角市の関厚市長は、議会の"洗礼"を受けた。3日開会した9月定例市議会に、空席となっている副市長の選任案を提案したが、議会の同意を得ることができなかった。

 任期満了に伴って前副市長が7月29日に退任したのを受け、関市長は県職員を軸に新たな副市長ポストの人選を進めてきた。そして3日開会の9月定例市議会で提案したのは、三種町出身の岡崎佳治氏(59)。

  平成3年(1991年)に県庁職員として採用された同氏は障害福祉課、北秋田地域振興局、用地課、自然保護課、都市計画課などを経て商業貿易課長、山本地域振興局総務企画部長、鹿角地域振興局長を歴任し、現在は労働委員会事務局長。

 提案にあたって市長は「地方行政に精通し、本市の山積する諸課題を解決していく上で最適任者であると確信している」とし、議会に選任同意を求めた。

 これに対し、児玉悦朗議員が反対の立場で発言を求め、「なぜ県職員なのか、理解できない。本市の社会経済や市政に造詣が深い人が適任」と強調。

 その上で、過去に県職員を副市長に起用した際は重要プロジェクトの実現や財政改革など具体的な目的があったのに対し、今回はそれがないため県職員を迎える理由が見当たらないことや、「人選を慎重に進めたい」という市長の考えとは裏腹に唐突な提案であることなどを挙げ、選任案に反対した。

 続いて、笹本真司議員が賛成の立場から発言を求めた。この中で同議員は「県職員である岡崎氏を提案したのは、決して良好であるとはいえない県とのパイプを強化して県との関係を立て直し、鹿角市に利益をもたらす。この大きな決意の表れが反映されている」とした。

 その上で、岡崎氏がかつて鹿角振興局長経験者であることから、ある程度客観的に鹿角市の実情を把握しているとの認識を示して「その点でも提案は妥当」と結論づけ、「関市長の右腕となってより良い鹿角をつくるために貢献してほしい」と結んだ。

 さらに、成田哲男議員が発言を求め、「国、県とのパイプは市長みずから作ってほしい。市長がそういう活動をしている間に鹿角市政を守っていくために市長を補佐する、4年間の任期を一緒にやっていく人を選んでほしい。鹿角の市政、鹿角のことに詳しい人を提案してほしい」と求め、選任案に反対する考えを示した。

 その後、中山一男議長が選任案に賛成する議員の起立を求めた結果、議長を除く17議員中、賛成2、反対15の大差で副市長選任案は"空振り"に終わった。

 起立採決の直前、傍聴席からヤジのような声が聞こえ、議長が勝手な発言をしないよう自制を促すとともに、「議長の命令に従わない時は退場を命ずることがある」と地方自治法第130条第1項の規定を傍聴席に突きつける一幕もあった。 (午前零時)

関係記事

※このページには広告を掲載しております。