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令和3年(2021年)7月27日付
世界文化遺産に決定

北海道・北東北の縄文遺跡群
 
秋田北地方、大湯環状列石と伊勢堂岱遺跡
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文化庁が作成した北海道・北東北の縄文遺跡群の分布図

 

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は27日、オンラインによる世界遺産委員会を開き、大湯環状列石(鹿角市)と伊勢堂岱遺跡(北秋田市)の秋田北地方2遺跡を含む17遺跡で構成する「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録を決定した。

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世界文化遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群のひとつ、鹿角市の大湯環状列石(当新聞社撮影・資料画像)

 北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されるまでの主な経緯は下段のとおりだが、同遺跡群はユネスコ審査を年に1国1件に制限したことで当初予定された2019年正式推薦が見送られた経緯がある。ちなみに、2019年は世界自然遺産が優先され、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)の推薦が決まった。

 今回の登録を決定づけたのは、昨年夏から冬ごろにかけて行った現地調査と書類審査を経てユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が北海道・北東北の縄文遺跡群を世界文化遺産に登録するよう、さる5月26日に勧告したこと。

 同遺跡群についてイコモスは、北東アジアで長期間継続した採集・漁労・狩猟による定住の開始、発展、成熟の過程や精神文化の発達をよく示しており、農耕以前の人類の生活のあり方と精緻で複雑な精神文化を顕著に示す物証である、と評価した。

 イコモスによる具体的な評価のうち、同遺跡群の完全性については「資産全体及び個々の構成資産において完全性が担保されていると考える。なお、不適切な構造物等に関して影響の軽減を図る、もしくは撤去する取り組みについては継続するべき」とした。また、 資産に影響を与える要因については「主な懸念は開発圧力」としながらも、「適切に法的保護が図られていると考える」と評価。

 本県関係の世界遺産登録は、1993年登録の自然遺産「白神山地」(本県、青森県)以来28年ぶり2件目。また、国内での世界文化遺産登録は一昨年7月の「百鳥・古市古墳群-古代日本の墳墓群」(大阪府)以来20件目で、本県関係は初めて。

 大湯環状列石を有する鹿角市では大湯ストーンサークル館で、伊勢堂岱遺跡を有する北秋田市では市文化会館で27日夕方、ともに世界遺産委員会のパブリックビューイング(大型スクリーンで一般公開)が行われたほか、集まった市民らが万歳三唱などをして登録決定を喜びあった。

 ユネスコ世界遺産委員会は、今月10日にイコモスが登録勧告した「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」を北海道・北東北の縄文遺跡群より1日早く26日に登録している。 (午後7時)

北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されるまでの主な経緯
2007年8月 北海道・北東北知事サミットで「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産登録の4道県共同提案を正式合意。
2009年1月 世界文化遺産登録に向け、国が同遺跡群を国内の暫定一覧表(暫定リスト)に記載。
同6月

本県を含む4道県と鹿角市、北秋田市など関係13市町村で縄文遺跡群世界遺産登録推進本部を設置。

2019年7月30日

国の文化審議会が同遺跡群を2019年度推薦候補に選定

同年9月23日 国がユネスコ世界遺産センターへ同遺跡群の暫定版推薦書を提出。
2020年1月16日

文化審議会、外務省の世界遺産条約関係省庁連絡会議、閣議決定を経て、国が同遺跡群の正式版推薦書をユネスコ世界遺産センターへ提出。

2020年夏〜冬ごろ イコモスが現地調査と書類審査を実施。
今年5月26日 イコモスが同遺跡群を世界文化遺産に登録するよう勧告。
7月27日 ユネスコ世界遺産委員会が同遺跡群の世界文化遺産登録を審議し、登録を決定。

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