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令和3年(2021年)6月22日付
「大館能代空港と一体的情報発信を」

縄文遺跡群、世界遺産登録に向け方策質す 

定例県議会一般質問で近藤議員

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一般質問初日最初に登壇した近藤議員と、答弁する佐竹知事

 

 6月定例県議会は21日、3日間の日程で一般質問が始まった。秋田北地方出身議員は、初日の最初に近藤健一郎議員(自民・北秋田)が登壇し、今後の県政運営、新型コロナウイルスのワクチン接種、北海道・北東北の縄文遺跡群の世界文化遺産登録などについて、佐竹敬久知事などに質した。うち来月の登録が見込まれる同文化遺産登録について近藤議員は、白神山地を含む2つの世界遺産と空港を一体的に情報発信することでアフターコロナを見据えた国内外からの観光客の誘客に向け、今から対策を強化するよう求めた。同世界遺産関係の質問、答弁の各要旨は次のとおり。   (午前零時)

近藤議員の質問要旨

 北秋田市の伊勢堂岱遺跡や鹿角市の大湯環状列石などから構成されるこの遺跡群については、昨年、地球規模の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、世界遺産委員会の開催が見送られ、登録が1年遅れるのではないかと心配していたが、先月26日、イコモス(国際記念物遺跡会議)より登録に向けた勧告がなされ、来月の登録に向け大きく前進したことは大変喜ばしく、コロナ禍で県民の気持ちが沈みがちな中で本県にとって大変明るいニュースとなった。この間の関係する皆さんの努力に対し、あらためて敬意を表するものだが、いよいよこれからが本番である。

 今から遺跡の周知や活用に向け、さまざまな方策を検討し、準備を進める必要があり、また、遺跡群を構成する伊勢堂岱と大湯、さらには北海道、青森県、岩手県との連携の強化が求められるが、この点がまだまだ弱いように感じている。また、コロナ禍にあって当面は県外との移動がむずかしい中、県内の児童・生徒を対象に校外学習や教育旅行で見学してもらうなど、本県が世界に誇る遺産を生きた教材として活用することが望ましいと考えるが、遺跡間の連携強化と学校教育への活用について教育長の所見を聴かせてほしい。

 さらに、このたびの登録により、東京便の3便化を目指す大館能代空港は世界自然遺産の白神産地と合わせ、2つの世界遺産からの最寄りの空港、ときわめて価値の高い空港となる。これは売り込みの絶好の機会であると同時に、大きなセールスポイントになると思われるので、例えば「縄文白神空港」などの愛称を冠して話題性を高めたり、2つの世界遺産と空港を一体的に情報発信することでアフターコロナを見据えた国内外からの観光客の誘客に向け、今から対策を強化してもらいたいと考えるが、知事の所見を聴かせてほしい。

佐竹知事の答弁要旨

 新型コロナウイルス感染症の影響により東京-羽田間の減便が続き、昨年獲得した発着枠の活用も未だ実現していない状況にあり、まずは感染状況に応じた利用促進策を講じ、2往復航路の維持、さらには3往復化実現の確保を図ることが喫緊の課題であると認識している。

 こうした中、このたびの世界文化遺産登録に向けた勧告は国内外に広く空港をアピールする絶好の機会ととらえており、縄文遺跡群を組み込んだ旅行商品の醸成を促進するため、現在、首都圏のメディア関係者等を対象としたハブツアーを準備するなど、この機会を活かす取り組みを進めている。

 また、圏域には世界自然遺産である白神産地のほか、秋田犬や秋田内陸線など本県を代表する観光コンテンツも豊富にあることから、関係市町村や同じく縄文遺跡群の登録を待つ青森、岩手両県の幅広い関係者を含む利用促進協議会とも連携し、アフターコロナを見据えた需要の取り込みに向けてさらなる情報発信や誘客促進に積極的に取り組む。

 提案の空港の愛称については、周辺地域と一体となったアピールが期待できる一方で、世界遺産のほかにもさまざまな愛称の候補が想定されることから、まずは地元市町村において利用促進協議会などとともに十分に検討してもらい、一定の合意形成を深めることが先決と考える。

安田教育長の答弁要旨

 北海道・北東北縄文遺跡群の世界遺産登録が現実になる日が近づいたことは、議員各位をはじめ関係する皆さんからの多大なる支援によるたまものであり、厚く御礼申し上げる。今後は、現在の登録推進の枠組みを縄文遺跡群保存活用協議会へと移行し、4道県及び関係自治体でより一層の連携強化を図り、周知と活用を推進していくことにしている。

 遺跡間の連携については、既存の共同ウェブサイトを改修し利便性を高めるほか、17遺跡のイベントや周辺情報を紹介するガイドブック、縄文遺跡群まるごとナビを新たに作成するなど、情報発信の強化に努める。

 また、学校教育においては修学旅行や校外学習に加え、社会科や総合的な学習の時間での調査活動など、本県の貴重な学習素材としてこれまで以上に積極的な活用を図るよう副読本の配布等を通じて県内の学校に働きかけることにしている。

 県教育委員会としては、世界遺産登録を契機により多くの皆さんに伊勢堂岱遺跡と大湯環状列石を訪れてもらえるよう地元と連携した情報発信に取り組み、地域の活性化に寄与する。

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