過去20年間の県内交通事故死者数推移は平成13年(2001年)75人、14年98人、15年94人、16年78人、17年75人、18年74人、19年71人、20年61人、21年64人、22年60人、23年57人、24年42人、25年48人、26年が37人、27年38人、28年54人、そして29年が30人で昭和27年(1952年)以来65年ぶりの30人以下に。
一方、平成30年は前年比12人、40%増の42人と大幅に悪化し、令和元年は40人で2年ぶりの減少にこぎつけたものの、僅差で2年ぶりの30人台に届かなかった。令和2年は37人で、2年連続の減少。平成29年以来3年ぶりに40人を下回り、平成26年と並び同20年間で2番目に少ない。
令和2年の死者数37人のうち65歳以上は、前年比1人減の26人。全体に占める割合は前年より2.8ポイント高い70.3%にのぼり、19年連続で50%、8年連続で60%、6年ぶりに70%を超えるなど、高齢者の交通死亡事故防止対策が最大課題かつ急務である状況に変わりはない。
県は平成28年から5年間を第10次交通安全計画期間とし、「死者数30人以下」「死傷者数2,000人以下」を目標に据えた。スタート年の28年は両目標とも達成できず、29年は死傷者数が目標達成にほど遠かったものの、死者数はかろうじてクリア。30年は、2年ぶりにいずれも達成できなかった。
また、令和元年は2年連続で死者数の目標をクリアできなかったが、統計史上初めて「死傷者数2,000人以下」を達成。第10次交通安全計画最終年の同2年は3年連続で死者数の目標をクリアできなかったが、2年連続で「死傷者数2,000人以下」にこぎつけた。ちなみに、死傷者数は前年比179人、9.6%減の1,691人、人身事故件数は同137件、9%減の1,377件と、いずれも改善。