任期満了(4月11日)に伴う小坂町長選は4日告示され、午後5時で立候補の届け出が締め切られた。現職の細越満氏(69)=小坂字坂ノ上・無所属=以外に届け出がなかったため、同氏の3選が確定。水面下で川口博元町長(69)の擁立に向けた動きがあったものの実現せず、11年ぶりの無投票となった。 前回の無投票は平成18年で、川口氏が5選、うち4期連続の無投票当選と盤石の強さを誇示。一方、知事選への立候補に伴って川口氏が任期半ばで町長を辞職したのを受け、21年に行った町長選は19年ぶりの選挙戦となり、ベテラン町議同士が一騎打ちを繰り広げた結果、町議5期の細越氏が初当選。 25年の前回選挙は現職細越氏に、元町長で21年から24年まで衆議院議員を務めた川口氏と新人が挑み、三つどもえの激戦の結果、細越氏が川口氏に62票差の1,910票を得て2選を果たした。 今選挙は、"アンチ細越派"の議員や川口氏の支持者らが同氏の擁立を模索したものの、同氏が首をタテに振らないまま告示を迎え、無投票による細越氏の3選が確定した。 昨年9月に3選出馬を表明した細越氏は、2月に後援会事務所を開設し、先月20日に産業振興などを柱とする政策を公表。4日は、栗平地内の事務所前で出陣式に臨んだ後、第一声を放ち、これまでの実績を強調するとともに、3期目に向けての公約をアピールした。 細越氏は、昭和22年7月2日生まれ。大館鳳鳴高卒。銀行員を経て、家業の商店に勤務。4年の町議選で初当選し、5期目半ばで町長選に立候補し、初当選。 (午後5時1分) |