鹿角市長選挙 和井内氏、約2,000票及ばず
当選 児玉 一
(70) 無・現 9,314
次点 和井内 貞光
(74) 無・新 7,293 福島 寿栄 (73) 無・新 1,085 ○当日有権者数27,429(男12,803、女14,626)○投票者数17,815
任期満了(7月2日)に伴う鹿角市長選は、25日投票が行われ、同日午後8時からの開票作業の結果、現職の児玉一氏(70)=花輪字古館・無所属=が、新人で元市議の和井内貞光氏(74)=十和田大湯字川原ノ湯・無所属=、新人同の福島寿栄氏(73)=花輪字用野目・無所属=をそれぞれ退け、堂々4選を果たした。
今市長選も前回、前々回と同様、継続か変革かを問う選挙となり、有権者は児玉氏の続投を支持。3候補の中で最も早い1月21日に出馬を表明した同氏は、自治会や各種団体あわせて32団体から推薦を取り付け、後援会7支部をフル動員して組織を固めた。3期12年の実績をアピールしながら、「人口減少対策や地域経済の活性化などに全力をあげる」と訴え、着実に票を重ねた。
一方、「若者が戻ってくるまちづくりへの変革」を呼びかけた和井内氏は、政治団体「鹿角人連携市民会議」の応援も得ながら追い上げをはかったものの、組織力などで及ばなかった。さらに、福島氏は組織に依存しない"草の根選挙運動"を展開し、「市民の力で市の知名度や魅力度を高めよう」とアピール。しかし、親族や友人、知人、同期生など少数の応援にとどまったことなどで票が伸び悩んだ。投票率は前回を2.74ポイント下回る64.95%で、17年の49.39%に次いで過去2番目に低い。期日前投票率は28.74%で、過去最も高かった。 <4選を果たした児玉氏の略歴> |