2014年12月14日付
金田氏、3度目の当選

第47回衆院選、秋田2区

緑川氏に2万5,000票余の大差

秋田2区開票結果

当選 金田 勝年(65) 自民 前 82,046票

次点 緑川 貴士 (29) 民主 新 56,701票

藤本 金治 (68) 共産 新 11,247

  第47回衆院選は14日、投・開票が行われ、本県小選挙区のうち秋田北地方を含む秋田2区は自民党の前職金田勝年氏(65)=公明推薦=が民主党新人の緑川貴士氏(29)に2万5,000票余の大差で圧勝し、衆院選3度目の当選を果たした。

  今衆院選は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の是非が最大争点。秋田北地方を含む秋田2区は、届け出順に民主党新人で元県内民放テレビアナウンサーの緑川貴士氏(29)、共産党新人で党北鹿地区委員長の藤本金治氏(68)、自民党前職で元外務副大臣の金田勝年氏(65)の3氏が、激しい選挙戦を繰り広げた。

 この結果、公示当初から2新人をリードしてきた金田氏が、衆院選3度目の当選を果たした。元外務副大臣の金田氏は旧大蔵省官僚(主計官)出身で、参議院議員を経て前々回(21年8月)から衆院選に立候補。2年前の前回選挙と同様、自民、公明の支持層を固めたほか、選挙区内のほとんどの市町村長や保守系地方議員らの支持を得ながら組織力で緑川氏に大差をつけた。

 当選した金田氏は「地方創生をこれから数年かけて具体化して結果を出すわけだが、それを成功させることだと思う。また、秋田には秋田ならではの特性があり、持ち味があり、そして伝統も歴史もある。そういうものをしっかりと踏まえた上で、それを理解してもらいながら秋田にあらゆる力を吸収する」と、意気込みを語った。

 秋田2区の投票率は54.54%にとどまり、前回を8.74ポイント下回った。また、本県選挙区の投票率は前回を7.44ポイント下回る55.78%で、戦後最低だった前回記録を更新。

 同2区の有権者数は28万1,658人(前回28万8,595人)、投票者数は15万3,625人(同18万2,610人)。有効は13万1,988票(同17万8,204票)、無効は2,062票(同4,405票)、持ち帰り・不受理は0票(同1票)。 得票率は金田氏が54.7%、緑川氏が37.8%、藤本氏が7.5%だった。    (14日午後10時55分)