カメラスケッチ春の陽光・十和田湖
推定樹齢250年の杉並木を通ると、開運のご利益があるといわれる十和田神社にたどり着く。春だというのに境内にはまだ雪が残っていた。事業、学業、恋愛……。今年もたくさんの人が思い思いの願をかけていくのだろう。
秋田県側の発荷峠から眺望した十和田湖。ここから眺める景色は、写真のような絶景だったり、霧がかかってまるで見えなかったり、百面相のように表情を変える。雨の日は湖面の青さがうまく伝わらない。遠くから来てすばらしい景観に会えるかどうかは、ふだんの行いしだい。
十和田湖を間近に臨める御前ケ浜。この浜での散策は、せかせかした日々の暮らしをしばし忘れさせてくれる。向かって右側には広大な自然林がゆったりと横たわっている。
湖面に浮かぶカワアイサの群れを尻目に、向こう側を遊覧船が滑っていく。背景には雄大な残雪の峰々。空には綿帽子のような雲。限りなくのどかな春の光景である。
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